2011年07月06日

第49回

おはようございます!!

今日は先月発行しました、『つろぎ新聞』より梅雨時期の養生法についてお伝えします(*^_^*)


梅雨時期の養生法 

今年の梅雨は、例年よりも約十二日ほど早く、よく雨も降り朝晩は肌寒く日中は蒸し暑いという状態で、体調の優れない方には大変厳しい季節となりました。梅雨は梅雨なりの高い湿度と蒸し暑さでうっとうしいものですが、そうも言ってられません。梅雨入りしてから様々な症状を訴えておられる患者様が多い為、「梅雨時期の養生法」というテーマで話をすすめていきます。知らずにいると後で悔やみます、今からでもできる梅雨の養生に目を向けてみてはどうでしょうか?

梅雨特有の症状(※□に☑を入れて下さい)

□ 身体がだるくて動く気になれない。
□ 何かをする、しようという気力が出てこない。
□ 動けないのでゴロゴロしていると、それもしんどくて身の置きどころがない。
□ 食欲が無く、無理に食べると腹がもたれて頭がボーッとする。
□ 昼寝をすると、かえってだるくなり起きあがれなくなる。
□ 締めつけられるように、額(おでこ)やこめかみの辺りに痛みがでる。
□ 麦粒腫(=目ばちこ、ものもらい)ができたり、眼瞼(まぶた)の裏や目の奥にコロコロとした異物感があって気持ち悪い。
□ ふわーっと雲の上を歩いている感じがして心配。
□ 鼻が詰まって臭いが判らなくなった。
□ 口唇(くちびる)が腫れた。
□ 口内炎が出来て醤油がしみる。
□ 歯茎が腫れて痛い。
□ のどが詰まって何かひっかかっている感じがする。
□ 動悸がする。
□ 痰がからみ咳が止まらない。
□ ぜんそくの発作が起こりやすくなった。
□ 熱は高くないが風邪っぽいしんどさがあって、それが長引いて治らない。
□ お腹が張って痛む。
□ 便がスッキリ出ないので、残った感じがする。
□ 便の切れが悪くトイレットペーパーが足りなくなる。
□ 下痢・便秘がひどく、交互に繰り返すことも多くなり辛い。
□ 何もしないのに、背中の筋肉が急に引きつり痛くて思うように動けなくなった。
□ 前かがみで顔を洗う姿勢がつらく、腰が崩れそうになり歩けなくなるのではないかと不安になる。
□ 臀部(お尻のほっぺた)が痛だるく、膝の方までつっぱり、特に膝の内側が痛い。
□ 急に足が動かなくなった。
□ 『こむらがえり』がよく起こるようになった。
□ 肩が疼き夜に寝られない。
□ 幼児が突然に手足が痛いと泣き出す。
□ 神経痛・リウマチが疼きはじめた。
□ 『かかと』が痛くなり歩けない。
□ 湿疹・おでき・でんぼが出来てつらい、どうしたらよいものか。
□ アトピー性皮膚炎がひどくなって痒みが辛い。
□ 朝、身体がだるく起きるのがしんどい。
□ 顔が腫れぼったく、手のひらがパンパンにむくみ、にぎろうとしても指が曲がりにくい。
□ 口の中が粘って、喉がよく渇くので水を含むがどうもスッキリしない。
□ 水を飲めば、お腹がチャプチャプと音がして、しばらくするとまた、喉が渇き水が欲しくなる。

梅雨入り前と梅雨入りすると、このような症状でお悩みの方が増えてきます。皆様はいかがですか?

◎この時期は様々な症状の病気が悪化したり、発病するのが特徴ですが、それは、自然界の湿気が《湿邪》となって人の身体を襲い、【五臓六腑】{東洋医学における内臓}の中の【脾の臓】と【胃の腑】が特に弱り、内臓の働き【五臓六腑】が悪くなるからです。
しかし、普段から【脾の臓・胃の腑】を弱らせずに、【五臓六腑】の働きを良くしていれば、【生気】{東洋医学における抵抗力のような身体を支える大きな力}が充実して、《湿邪》に襲われたしても発病しにくくなります。つまり、梅雨の湿気が悪いのではなく、湿気を邪として受け入れてしまう身体の弱りが悪い、それが問題である!ということです。
東洋医学では【脾の臓】と【胃の腑】が助け合って<消化・吸収>や<水液代謝のバランスを整える>こと等により、生命の根本である【元気】を守り養うという働きをしています。【元気】の基をつくってくれる【脾の臓】・【胃の腑】が弱りやすいこの梅雨の時期にこそ、養生に努めるということが、楽しく長生きできる健康の秘訣というわけです。


中国では、いわゆる“医食同源(いしょくどうげん)”の考え方があります。「正しい食事をしていれば、病気になることは無い。病気になれば食事を正せ」ということですが、古代ギリシャでも「食べ物で治せない病気は医者でも無理だ」(ヒポクラテス)といっています。洋の東西を問わず、食事を意識していたわけです。食べたいものは何でも食べれる“飽食”からは病気しか生まれません。毎日の食事をみなおして、漢方による食養生を採り入れてみませんか。
《梅雨の食養生》  〔摂り過ぎない編〕
水分 もち米 麺類 なま物 甘い物
お茶、ジュース、コーヒー、ビール、(味の濃い物・油っこい物、アルコールは摂り過ぎると喉が渇き、水分を摂り過ぎることになるので注意すること) お餅、赤飯、おこわ、おかき等のもち菓子、等 そば、そうめん、うどん、お好み焼き、たこ焼き、等 さしみ(寿司)、生肉、生野菜、くだもの、等 チョコレート、あんこ、ケーキ、くだもの、等

甘い物、なま物、麺類、もち米、水分等は【脾・胃】を弱らせ、【内湿】{体内の湿気=水分代謝が悪い状態で、余分な水湿が体内に停滞し、食欲不振や腹張・小便少、舌が淡白・舌の苔が厚く水っぽくなる}を作り、からだを冷やすので食べ方を工夫すること。偏って同じ物ばかり食さない(偏食をしない)、食べ過ぎない(過食しない)、噛まずに飲み込まない(よく噛む)。ということに徹底することで丈夫な身体を作れるのではないでしょうか。

今回、「梅雨時期の養生法」をテーマにお伝えしてきましたがこの養生法は四季色々で活躍する東洋医学独自の予防法です。梅雨時期だけではなく季節の移り変わりの時に使える東洋医学の知恵です。実践して頂くと身体の爽快さが判るのではないでしょうか!

最後になりましたが、当院は六月三日(金)に開院二周年を迎えることが出来ました。これも、支えて下さいます患者様やつろぎを立ち上げるのに協力して下さった皆様のおかげでございます。今後も、来て下さいます皆様の「苦」を取り除いて参りますので、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。



Posted by つろぎ鍼灸・整骨院 at 10:06│Comments(0)つろぎ新聞
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